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サン・マロと憧れのバター

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サン・マロでの2日間、お天気は最高でした。
朝晩は羽織るものがいりますが、日中はもう半袖でいいくらい。

サン・マロは、ブルターニュ地方の城壁に囲まれた海沿いの街です。
街の中は歩いてぐるりと回れるほどで、中心部には市場や食料品の専門店のある通りがあり、古い教会、郵便局、1軒だけのスーパーマーケットがあり、カフェやレストラン、バーもまばらにあります。

それらを取り囲む城壁の上は歩道になっており、海を見ながら1周できるようになっていました。
朝食の後、市場やお店を見ながら散歩して、途中から城壁の歩道をぐるっと歩くと、途中に数カ所ある広場で日光浴をしている人、ランニングをしている人、ペットと一緒に歩く人、みなそれぞれとても気持ち良さそうに過ごしていました。
この散歩が本当に気持ちがよくて、次の日の朝も同じように散歩をしました。
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サン・マロで絶対に行きたかったお店があります。
"La Maison du Beurre Jean-Yves Bordier"
ミシュラン三ツ星シェフたちにも支持されているバターとチーズ屋さんです。
本店は、ここサン・マロ。
パリでも、"Le Bon Marché"の"LA GRANDE EPICERIE PARIS"などで手に入るそうですが、人気のため常にあるわけではないそう。

ここのバターは伝統的な手作業で作られているそうです。
お店に入ると、チーズのショウケース、中央にはバターの作業台があります。
仕上がったバターが大きなかたまりで置かれ量り売りされていて、種類と量を注文すると、ツゲ材の厚い木べらを両手に、叩いて整形して紙に包んでくれます。
このように、木べらで叩くことで余分な水分が出ていくのだそうです。
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バターもいろいろな種類があり、有塩のドゥミ・セル(demi-sel)、無塩のドゥ(doux)、海草入りのブール・ダルグ(Beurre d’algue)、スモークされたブール・フュメ(Beurre Fumé)、そして柚(Yuzu)がありました。

この後、フィンランドで1週間近く滞在する予定ですが、絶対にバターを買って帰りたくて、日本から保冷剤やクーラーバッグを持って行っていたのでした。
夏のようなサン・マロの気温が少し心配でしたが、日本に帰ってバゲットやパンにたっぷり塗って(のせて)食べることを思うと、この後の日程でバターを気にして動くことなんて平気でした。

友人夫婦の友人、サン・マロ出身のヤンと合流して、ヤンにサン・マロの古い建築やお店を案内してもらいながら、行きつけのパン屋さんや、食材店で買い物をしました。
それらを持って、サン・マロの城壁の外側に出て、大きな公園にピクニックに行きました。
夕方には、ヤンお気に入りの秘密のビーチに連れて行ってくれました。
車を止めて草むらのなかをしばらく歩いていくと、ぱーっと視界が開けて目の前には静かなビーチがありました。 
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とても話し好きで陽気なヤン。
昼から飲み続けて、夕方にはかなりいい状態になっていました。話し好きに拍車がかかり、行く人行く人に声をかけているかのようでした。
知り合いにばったり会ったと思ったら人違いだったけど、その隣にいた人が遠い知り合いで盛り上がっていたり。ヤンはとても楽しそう。

わいわいとみんなでディナーをして、カフェでお茶をして、楽しい1日が終わりました。

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by mana5158 | 2011-05-07 00:51 | 日々